Cis.5 ご感想

 

読者からいただいた感想です。第5巻でやっと主役全員がそろいます。
公開を許可してくださり、ありがとうございました。

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『Cis.5 魔物図書館の待ち人』

 最後の仲間は図書館で暮らしていた。 

 怪盗と協力して敵に立ち向かう。




【テキスト感想】

★ Cis.4~Cis.5 感想 

4巻から5巻にかけて、ラギちゃんとミズカちゃんの描き分けがくっきりしてきて、うまいと思っています。
両方とも親に問題があるんだけど、ラギちゃんには兄という味方がいるから状況を打開しようと頑張れるんだけど、ミズカちゃんには何もないので、自分を守るために心を閉ざして見ないふりをしている。ラギちゃんに自分の親について知られて同情されても「普通の家だよ」と言い張って認めようとしない。ラギちゃんは聡い子なのでその理由を看破している、ということが5巻の終わりに効いてきている。
ミズカちゃんはすごく潜在能力が高いのに、普通でありたいために、自分の力から目を背けていて、力が発動して仲間を守ったことすら認めない。そこをどうケアしていくかを考えるところで終わっていて「うまい」と思ったんです。バラエティにとんだ仲間たちとどう折り合っていくのか、展開は激しいけれど優しい筆致で描かれているので、ちゃんとついていけるというか。ミズカちゃんにはすごく感情移入してしまう……。
From:鳴原あきら様